髪の毛は、常にハリやコシのある健康的な状態でいたいものですが、ヘアカラーをする際に傷んでしまわないか、心配な方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、実際髪の毛が傷んでしまうのか、傷んだ髪の毛をケアする方法などについてご紹介いたします。
ヘアカラーで髪の毛は傷む?
ヘアカラーをした際に、髪の毛が傷むのかどうか、気になる方もいらっしゃるでしょう。結論からいいますと、ヘアカラーで髪の毛は傷みます。それは、ヘアカラーがどのようにして髪の毛を着色しているのかというメカニズムを知ることによって、納得できるでしょう。
通常髪の毛は、表面をキューティクルによって守られた状態となっています。そのため、ただ着色剤を髪の毛に塗布したとしても、表面にしかアプローチができないため、短期間で落ちてしまうような状態となります。
そこでヘアカラーでは、まずアルカリ性の薬剤によって、キューティクルを開くのです。キューティクルが開くことによって、染料が髪の内部へと浸透できるようになるというわけです。染料の含まれた薬剤を塗布して放置することで、じっくりと髪全体に染料を染み渡らせていきます。
キューティクルは、髪の水分量を維持したり、ダメージから守ったりする役割をはたしているバリアのような存在です。そういったキューティクルを開いてしまうわけですから、ヘアカラーによって、髪の毛がダメージを受けてしまうというのは仕方のないことでもあり、当然のことでもあるのです。この仕組みである以上、ヘアカラーによって、髪は傷むといえるでしょう。
ヘアカラーの種類ごとのダメージ
ヘアカラーには、いくつかの種類が存在していますが、それぞれ髪の毛に与えるダメージの量には違いがあります。どの種類がどれだけのダメージを与えるのか、あらかじめ把握しておくとよいでしょう。
ブリーチ
ブリーチは、いわゆる脱色剤と呼ばれるヘアカラーの一種です。金髪や原色系のハイトーンカラーにする際に使用されます。髪の毛に含まれているメラニン色素という、黒色のもとになっている成分を脱色してしまう薬剤となります。
ブリーチを使用することで一気に脱色できるものの、キューティクルを著しく傷つけてしまうというのが特徴です。ブリーチ直後の髪の毛は、ギシギシと軋むような状態になってしまいます。
ヘアカラー
ヘアカラーの基本となる種類です。アルカリ性と中性の2種類が存在しており、アルカリ性の場合にはブリーチと同時に染色するため、その際に、キューティクルが傷つけられてしまうことになります。ただし、ブリーチそのものに比べれば、ダメージは軽度で済みます。
ヘアマニキュア
キューティクルを剥がすことなく、染色するタイプのヘアカラーです。キューティクルを傷つけることはないものの、髪の表面と内側の一部が染色されることになります。それでも少なからずダメージを与えてしまうという点は否めず、ヘアマニキュア後の髪の毛は、パサパサ感がでてしまうでしょう。
傷んだ髪の毛をケアする方法
傷んだ髪の毛は、そのままにしてしまうと、切れてしまったり抜けてしまったりなどの問題が発生します。また、見た目も劣化してしまうため、早急にケアをしなければなりません。代表的なケア方法として、以下のものがあげられます。
トリートメントを使用する
トリートメントは、髪の毛に不足している栄養分や水分などを補給する効果があるのです。髪の毛をコーティングするように塗ることによって、全体的なケアが可能となります。洗い流さないタイプも存在しているので、上手に使いこなすことによって、ハリやコシのある潤った髪の毛を取り戻すことにつながるでしょう。
ヘアオイルを使用する
普段髪の毛は、紫外線や乾燥などにさらされています。また、ドライヤーやヘアアイロンなどによる熱もダメージの原因となるのです。それらから髪の毛を守るために、ヘアオイルは非常に有効です。しっとりとさせる効果もあるので、パサついた髪の毛をケアするのにうってつけでしょう。
毎日のブラッシング
お風呂上がりや、朝起きたときなどに、ブラッシングを行うようにしましょう。切れ毛などを解消するだけでなく、頭皮を刺激して、血行促進効果にも期待ができるのです。それによって、健康的な髪の毛の成長につながるので、毎日しっかりと行うことが重要となります。
傷んだ髪へのヘアカラーは要注意
ヘアカラーによって髪の毛が傷んでしまうことになりますが、もともと傷んだ状態の髪の毛に対してヘアカラーをすると、さらにダメージが加わることになってしまいます。とくにブリーチの場合、著しくダメージを与えてしまいますので、まるでウィッグのような質感の髪の毛になってしまう恐れもあるでしょう。
ダメージを負って傷ついた髪の毛は、元通りにはできません。ケアをすることはできても、あくまでも一時的なことです。根元から生えてくる新しい髪の毛部分だけが、本来の健康的な髪の毛になるのです。ダメージを負ってもケアすれば大丈夫という考えでは、せっかくヘアカラーをしても、そのよさを発揮できなくなってしまうでしょう。
普段から常にケアを欠かさず行い、髪の毛の状態を維持し続けることが大切です。また、ヘアカラーをした後はしっかりと丁寧なケアを行い、ダメージの修復に努めることをオススメします。
現在の髪の状態でカラーをしてもよいのか不安という場合には、美容師の方に相談するとよいでしょう。適切なアドバイスをしてもらえます。
まとめ
ヘアカラーによって、少なからず髪の毛は傷んでしまいます。重要なのは、その後のケアです。しっかりとケアさえすれば、傷んでしまってもそれほど心配する必要はありませんので、安心してヘアカラーを楽しみましょう。
「アニー美容室」では、ヘアカラーはもちろんのこと、ケアするためのメニューもご用意しております。ぜひともお気軽にお越しください。