フォトフェイシャルは、しみやそばかす、色素沈着などの肌トラブルの改善に効果がある治療法です。今回は、フォトフェイシャルは1回の施術だけでも効果があるのかといった疑問や、おすすめの頻度についてお答えしていきます。また、施術の頻度を高めるメリットやデメリットについてもご紹介します。
1. フォトフェイシャルは1回だけだと効果がないの？
フォトフェイシャルは、1回の施術でも効果がある治療法です。しかし、肌トラブルを根本から改善したい場合には、繰り返し施術を受けることをおすすめします。ターンオーバーの周期に合わせて施術の回数を重ねることで、フォトフェイシャルによる肌質改善効果が目に見えて高まるでしょう。
1-1. フォトフェイシャルを繰り返し受けたほうがいい理由とは
フォトフェイシャルは複数の波長をもつ「IPL」という光を用いるため、効果を高めるには施術を繰り返す必要があります。複数の波長をもつIPLの光は、1つの波長を使う「レーザー治療」と比べて、強度が弱いのが特徴です。1つの波長を使うレーザーは1点突破型で、特定の肌悩みの解消に効果を発揮します。
一方で、IPLは、1点突破型のレーザーと比べて威力は落ちますが、複数の肌トラブルに対処できるのがメリットです。そのため、肌全体の改善を目指すなら、繰り返しフォトフェイシャルの施術を受けることを検討してください。フォトフェイシャルの効果を高める秘訣は「継続性」にあります。
2. フォトフェイシャルの頻度を高めるメリット
肌トラブルのない丈夫できれいな肌を手に入れたい方や、アンチエイジング効果を高めたい方にとっては、フォトフェイシャルの頻度を高めるメリットが大きいでしょう。せっかくフォトフェイシャルを受けるのなら、ある程度まとまった頻度で施術を受けることをおすすめします。
2-1. 肌ムラによるトラブルを改善する
しみや赤ら顔といったトラブルの原因は、「肌ムラ」にあります。肌の不均一さによるトラブルは、1度の施術では解決できない悩みのひとつです。フォトフェイシャルによる「肌の質と色調を均一にする」効果を最大限発揮するためには、期間をあけず、まとまった頻度で施術を受けてください。とくに、赤ら顔は広範囲にわたって拡張した毛細血管にアプローチする必要があるため、改善に時間がかかります。適切な頻度でフォトフェイシャルを受けることで、肌ムラによるトラブルを根本から解消できるでしょう。
2-2. しわや毛穴開きなどの加齢による肌トラブルに対処できる
しわ改善や毛穴を小さくしたいといったアンチエイジング効果を求める場合には、フォトフェイシャルを継続して受けることをおすすめします。なぜなら、フォトフェイシャルは、しわや毛穴の開きの原因となる「真皮コラーゲン層」へアプローチできる施術だからです。ただし、IPLの光が真皮コラーゲン層に到達し、肌が生まれ変わるまでには数回の施術が必要になります。表面的な肌トラブルの解消だけでなく、将来的に美しく健康な肌を維持したいという方は、まとまった頻度でフォトフェイシャルを受けることを検討してください。
3. フォトフェイシャルの間隔をあけるとどうなる？
フォトフェイシャルの間隔をあけても、一度薄くなったり消えたりしたしみが復活することはありません。フォトフェイシャルをしばらく当てていない時に新たなしみができると、再燃したように感じるかもしれませんが、その原因は紫外線対策を怠ったことにあります。「フォトフェイシャルを受けたから大丈夫」と油断せずに、紫外線ケアはしっかり継続しましょう。
また、フォトフェイシャルを受けている間は、表皮のターンオーバーが促進されやすいのですが、中断するとメラニン排出が遅くなる傾向があります。メラニンは、紫外線から肌細胞を守るために生成され、通常28日ほどで排出されます。しかし、ターンオーバーが遅れてメラニンの排出が遅れると、しみの原因になるため注意しましょう。フォトフェイシャルを中断した時には、いつも以上に丁寧な肌ケアを心がけてください。
3-1. フォトフェイシャルの頻度を高めすぎることによるデメリット
フォトフェイシャルは、肌のターンオーバーの周期に合わせて施術を受けるのが理想的です。肌トラブルを無くしたいと焦るあまり頻度を高めすぎると、逆に肌ストレスの原因になってしまいます。また、複数の波長を合わせるIPLの強度は弱めであるとお伝えしましたが、あくまでレーザー治療用の光と比較した場合です。エステサロン用の光機器から照射されるIPLの光には、やけどを起こすほどの威力があります。とくに、IPLの光はメラニン色素に反応しやすい波長であるため、肌質や状態によっては、照射強度を上げるとやけどの恐れがあるので注意してください。
3-2. フォトフェイシャルの理想的な頻度とは
フォトフェイシャルは、1カ月～1カ月半に1度の頻度で施術を受けるのが理想的です。結婚式などのイベントが目前に迫っていて急ぐ必要がある場合でも、次回の施術までは最低2～3週間ほどの間隔をあけるようにしてください。
4. フォトフェイシャルの効果を感じるためには何回くらい継続するのがいい？
フォトフェイシャルによる肌質改善の効果を高めるためには、5回以上の施術が推奨されています。効果の現れ方には個人差がありますが、一度にまとまった頻度で施術を受ける際は5回を目安にしましょう。フォトフェイシャルは効果が高い反面、繰り返しすぎると肌への過剰な刺激になる恐れがあります。フォトフェイシャルを繰り返し過ぎると「ビニール肌」と呼ばれ、一見フラットに見えても角層が薄く外的刺激に弱い肌になってしまうため注意が必要です。肌を健康的に維持するメンテナンスとしてフォトフェイシャルを受ける場合には、まとまった頻度は5回までとし、期間をあけて施術を受けるようにしましょう。
5. まとめ
今回は、フォトフェイシャルを受ける頻度に関するメリット・デメリットやおすすめの回数についてお伝えしました。フォトフェイシャルは、1度の施術で終わらせずにまとまった頻度で受けると効果が高まります。
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