白髪染めは、いわゆるカラーの一種なので、どうしても髪の毛がダメージを受けてしまいます。傷んだ髪の毛は、切れやすくなるなどデメリットがたくさんあるので、できるだけ傷まないようにしたいと思われることでしょう。そこで今回は、白髪染めで傷んでしまう原因や、髪の毛や頭皮が傷まない方法についてご紹介いたします。
傷んでしまう原因
白髪染めによって髪の毛が傷んでしまう原因には、白髪染めに使用するカラー剤の成分によるものが考えられます。代表的な2つの成分が原因として考えられるので、まずはそれを理解しましょう。
アルカリ剤
ひとつは、髪の表面を覆っているキューティクルを剥がすためのアルカリ剤です。髪の毛はキューティクルによって守られているので、そのまま着色をしても、すぐに落ちてしまいます。そこでアルカリ剤で、キューティクルを剥がす必要があるのです。
キューティクルが剥がされると、髪の毛はバリアがなくなり、無防備な状態になります。そうなると、当然髪の毛はダメージを受けて、傷んだ状態になってしまうのです。
ジアミン
ジアミンとは、染色剤の成分のことです。白髪には、メラニンと呼ばれる髪の毛の色素がほとんどありません。そのため、通常のカラー剤では着色力が不足するので、より強力な染色剤(ジアミン) が用いられているのです。染色剤が強力であるということは、当然ダメージも大きいので、傷んでしまう原因となります。
市販の白髪染めは傷みやすい?
市販の薬剤で髪染めをされる方もいらっしゃるかと思いますが、その市販の薬剤が、傷みやすさの原因となっている可能性もあります。
ドラッグストアなどで手に入る市販のカラー剤は、誰が使っても、効果が出るように作られています。人によって効果に差が出ることはあっても、効果を感じられないと、商品として問題となるためです。
そのため、薬剤の配合は、強めに設定がされています。髪の毛がそもそも強いということであれば、さほど問題にはならないかもしれませんが、通常の髪の毛であれば、ダメージを受けるのは避けられません。
また、実際に染める作業をするのが素人であるという要素も考えられます。基本的には、白髪染めに付属する手順書通りに行うかと思いますが、ときには順番や時間など守れないときもあるかもしれません。
薬剤をつけて放置する時間は、それ以上放置しないでほしい時間が設定されているので、長引くほど髪の毛に薬剤が浸透していくことになります。その分だけキューティクルが剥がれるなど、髪の毛一本一本のダメージは、加速していきます。
白髪染めとしては、最終的な仕上がりがよければいいという考え方もありますが、メーカーの意図していない手順で進めば、その分だけ髪の毛が傷んでしまう可能性があるのです。
傷みにくい白髪染め
白髪染めの中でも、種類によっては、傷みにくくなります。髪の毛のダメージは取り戻せないので、できる限り、傷みにくい種類を選ぶべきです。以下の種類が挙げられますので、参考になさってください。
トリートメント
トリートメントタイプでの白髪染めは、傷みにくくなっています。髪の毛全体に対して、使用する際に向いているタイプですが、徐々に着色されていくので、一瞬で特徴的な発色にはなりません。
じわじわと時間をかけて自然な仕上がりになるので、早くカラーを変えたいという方には、不向きかもしれません。即効性よりも、優しさを重視したい方にはオススメです。
ヘアマニキュア
ヘアマニキュアの仕組みは、トリートメントでの白髪染めに似ています。マニキュアという名称ですので、髪の毛を包み込むようにコーティングを行います。
すでに髪の毛が傷んでしまっているという場合には、髪の毛そのものを保護するような仕組みなのでオススメです。しかし即効性はありますが、カラーが落ちてしまいやすい点がデメリットでしょう。
ヘナ
ヘナは、植物成分のみを使用したタイプです。髪の毛のほか、地肌にもトリートメント効果が期待できるため、白髪染めをしても、髪の毛が傷みにくい状態となります。
ただし、ヘナはカラーバリエーションが少ないということと、実際に染める際の所要時間が長くなるというデメリットがあります。また、独特な香りがあり、人によっては苦手とする方もいるので注意しましょう。
美容室なら傷まない
市販の薬剤でも、ヘアマニキュアなどを使用することで、髪の毛へのダメージを抑えつつ、白髪を染めることが可能です。しかし、白髪染めの経験がなければ、最初は難しいと感じるかもしれません。そんなときは、美容室で白髪染めをしてもらうといいのではないでしょうか。
美容室で使用する白髪染めは、はじめからベストなカラーの組み合わせが決まっているわけではありません。染める前にお客様の好みなどを反映させて、薬剤をベストな配合にするのです。
そのため、必要以上に強い成分を入れる必要もなく、傷みを最小限に抑えられるのです。また、美容師というプロフェッショナルが対応してくれるので、仕上がりや薬剤の塗布方法は、経験に基づいたベストな技術で行ってくれます。
まとめ
市販の白髪染めでも、種類をしっかり選ぶことで、傷みにくくすることは可能です。しかし、もっとも傷まない方法ということであれば、断然美容室での白髪染めをオススメします。
「アニー美容室」は、初めての方でも安心していただけるような雰囲気で、自然な仕上がりの白髪染めを得意としています。ぜひお気軽にお越しください。